今さらながら読みました。
おもしろくてあっという間に読んでしまいました。
以下ネタバレにならない程度に感想を。
不正会計を行ってしまった組織の弱さがよく強調されますが、読んでいて私はちょっとかわいそうだなとも思って同情しました。
筆者によると、東芝は西田氏が進めた選択と集中によって、
- 半導体事業
- 原子力発電事業
に力を入れました。今減損で話題のウェスチングハウスの買収もそういう背景です。しかしリーマンショックで半導体事業の業績が振るわず、さらに東日本大震災で原発事業もダメになってしまったようです。西田氏と佐々木氏の内部的な対立もあったようですね。
なんというか、運が悪かったなぁと思います。せっかく力を入れた事業が急にダメになるのですから。
でも企業としてはそういったリスクも考慮して舵取りをしていかないといけないと思うので、弁護はできないですけどね。さすがに債務超過はまずいですよね。
企業経営や内部統制など、いろいろと考えさせられる本でした。東芝問題は、一部上場廃止など今も話題が続いていますので、ウォッチしていきたいと思います。
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