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コロナによる減損時代
減損というのは、かなしいかな、今後あまりお金を産まなくなった資産に対して、価値を下げるものです。
コロナウイルスが出てきて、経営に悪影響がでる企業が多く、減損処理が近年より大事になってきました。
ということで、今日の本はこれ。どどーん。
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いかにも読みやすそうな本ですね。
基本的なことが書いてあり、減損入門にはもってこいだと思います。オススメ。
全体像をつかもう!
メモメモ
詳しくは読んでもらえればと思いますが、どんな内容が書いてあったか、備忘もかねて書いておきます。
本を読んで勉強するのもよいですが、最終的には減損会計基準を読むべし!適用指針、わかりやすい!
https://www.asb-j.jp/jp/wp-content/uploads/sites/4/20190704_19_20220701.pdf
減損グルーピングの単位
減損グルーピング単位は、最小の単位!そうでないと、評価益と相殺されて減損額が小さくなってしまうことがある!なるほど!
最大で会社の1セグメントまでらしい。
減損の3ステップ(日本基準)
- ①兆候→検討するか
- ②認識→実施するか
- ③測定→金額算定
①と②がある理由:やたら減損しようとする逆粉飾を防ぐ!
③は金額算定に時間もお金もかかるから、なるべく避けさせてあげたい!そのためにステップ②がある!やさしいね。
ちなみに国際会計基準では②がない・・・!一発勝負・・・!やさしくない。。。
ステップ①:兆候
減損会計基準適用指針12項くらいから、詳しく書いてあります。4トピック!
- 営業活動から生ずる損益
- 使用範囲又は方法について回収可能価額を著しく低下させる変化
- 経営環境の著しい悪化
- 市場価格の著しい下落
これがあると、「おや、、、減損の兆候が・・・?」となります。
ステップ②:認識
帳簿価額>割引前CF
なら、アウト!!
割引前CFは、使用によるCFと売却の合計!
割引前の細かい計算は覚えなくてよく、とにかく、ステップ③が避けられるように、多めに出そうとしている!のがポイントです。
がんばって高く・・・高く・・・見積もっても帳簿価額よりも下がってしまった場合は、残念ながらアウトになります、、、ぴえん
ステップ③:測定
あくまで資産の「今の価値!」を測定します。
なので、「今すぐ売ったとき価格」と「使用価値」(これは割引後!いまの価値を知りたいので)を比較して、大きい方を使います。
そして、そこまで簿価を落とす、ということに。
その他論点:共用資産
小さな単位でまず減損をしてから、次に大きな単位(共用資産含む単位)で減損。その差額を共用資産に割り振ろう、という考え方。
うーん、言葉で説明難しいので、こんな感じです。いい表だ。
のれんの減損も似たような考え方で。
最後に
ざざっと書いてみました。ストーリーがあると減損の勉強もおもしろいですよね。
ということで、おすすめです。
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減損後の処理がわかりづらかったので、記事書いてみました。
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