村上氏のイメージが変わる本
今日の本はこれ。
村上ファンドの方です。物言う株主として名前を聞いたことがある方も多いと思います。
物言う株主ということで当時は珍しく、メディアの取り上げ方もあってか、私のなかでは村上氏は「お金に汚くて自分勝手なくせ者」くらいのイメージだったのですが(ごめんなさい)、それが変わりました。
この本は、日本のマネー教育は不十分だ!という前提に立ち、子どもに向けた話しぶりで書かれています。
何にお金を使うのか?
お金は寂しがりや、という話から始まり、お金の増やし方も紹介しつつ、最終的には社会のため、というのが村上氏の考えです。
寄付の話は、ほんとそうだよねって同意。特に感心したのは、寄付の仕組み作りの話。一人がただ大金を寄付するよりも、みんなで少しずつ出すようになれば、継続性もあり、結果的にもっとハッピーを作れるって考え方でした。
印象的だったフレーズを引用。
「お金がもっとも輝くのはやはり人のために使ったときだと思うのです」
やっぱ最後はここかぁと改めて感じた次第。
何をもって「無駄遣い」とするか
なんとなくみなさんも経験があると思いますが、「高いから品質がよい!」と思ってしまうことはよくありますね。
何をもって無駄遣いとするのか?、というくだりで印象的だったのは、大事なのはそのものの値段ではなく価値であって、それは人やその時によっても異なるっていう話でした。
ちなみに、村上氏は新幹線でグリーン車に乗るとのことでしたが、それは5000円くらいの価値があると考えているからです。その時間でゆっくり思考を深めることができるので。逆に移動だけできればよい人は無駄な出費になってしまうわけです。
価値を感じられるか、というのは大事な視点ですね。
まとめ
他にも、ミッションをもって仕事をする、などいろんなことが書かれていました。子ども向けとはしていましたが、大人も読んで楽しめる本だと思います。
数字に強くなるゲームをした話とか書いてありましたが、関心する一方で、自分の子どもにはそこまでやらせないかなぁという感想。
気になる方は読んでみてくださいね。
【関連記事】
読書レビューはこちらから。
投資の話はこちらから。
コメント